Huaweiは、オペレーティングシステム「Harmony OS」を正式にリリースしました。スマートフォン、タブレット、スマートテレビなどの電子機器にインストールすることができます。
機能
「Harmony OS」は、革新的なオペレーティングシステムと位置づけられています。複数のガジェットを同期させるだけでなく、ガジェット同士をリンクさせることができます。開発者によると、このOSはコーヒーメーカー・スマートウォッチ・スマートフォン・掃除機・ノートパソコンなど、多くの機器へのインストールを想定しています。
この新しいOSは、IoT(Internet of things)によるホームオートメーションを可能にし、家庭用電化製品を電子制御します。「Harmony OS」が障害なく動作するのに必要なのは、128MBのRAMのみです。そのため、旧式のタブレット機器やスマートフォンにもインストール可能です。
今後、時計やヘッドホン、テレビ、家電製品、自動車などへも搭載が予定されています。連携した機器を快適に使えるように、コントロールセンターが1つ用意されています。スマートフォンからテレビへ、テレビからスマートフォンへワンクリックで動画を出力することができます。
コンロが近くにあれば、レシピを送ったり、冷蔵庫をプログラムして食材の保存に最適な温度を設定したりすることもできます。フィットネスブレスレットのデータとトレッドミルの統計データをリンクさせることも可能です。また、スマートウォッチによるドアオープンもサポートしています。
「Harmony OS」は、同期とクラッシュから保護します。これによってガジェットを素早く切り替えることが可能なので、接続の質を落とすことなく、映画鑑賞やゲームをプレイしたりすることができます。
互換性のある機種
Huaweiは、2022年に「Harmony」OSを搭載したスマートフォンやタブレットの台数が10億台に達すると見込んでいます。このOSは、すでにHuaweiブランド製品やパートナー製品でご利用可能です。
また、2019年までに60万人以上の開発者がHarmonyプロジェクトに参加しています。Huaweiは、この指標が2022年には1,000万人に達すると予測しています。
互換性のある機器の全リストには数百の機種が含まれており、それらは公式サイトからご確認いただけます。
ダウンロードとインストール
「Harmony OS」をインストールするには、中国市場で発売されている互換性のあるスマートフォンもしくはタブレットのいずれかが必要となります。まず、ユーザーの皆様はAppGalleryを開いてHuawei Clubをインストールしてください。その後、アプリケーションにログインし、端末を「Harmony OS」にアップデートするためのソフトウェアのインストールに同意してください。